うつ状態からの復活!役立ったのはNLPの心の仕組み「NLPで人生を変える方法」HAPPY編 第6話
【 はじめての方は「NLPで人生を変える方法~HAPPY編~第1話」よりご覧ください。】
自分の気持ちや感覚(五感)を大切にする
この日を境に、いろんなものが良く“見える”ようになっていきました。
例えば、鳩が瞬きしていることに初めて気がついたりとか、いつも食べているごはんに胚芽がついていることに気がついたりとか。
ものが前よりもはっきりと、キラキラして見えるようになって、心の中にも喜びの感覚がどんどん蘇ってきました。
「これまでやってきたことは、人目を気にしたことばかりだったんじゃないだろうか」
「自分が本当にやりたいことは本当にNLPセッションだったんだろうか?」
そんなことも改めて考えるようになりました。
それを見つけるためには、「一度今やっていることを手放してみよう、もっと色々経験してみよう」と思い、当時やっていた仕事もNLPセッションも、全て手放すことにしました。
そして今この瞬間、やりたいことに正直に生きてみるために、
自分を見つめ直す旅にでることにしました。
転機4 頑張りすぎて「鬱」に〜どん底からの復活〜
それから、徳島、香川、与那国島を転々とし、田舎の山奥の古民家宿に居候したり、旅館で仲居したり、さとうきびを植えたり、いろんな経験をしました。
そして1年半程たったあるとき。
「私はやっぱりNLPがしたい」と思い、関西の実家に戻ることにしました。
ですがどうしても「自分には何かが足りないんじゃないか」という思いが頭から離れず、どこかで苦しさを感じていました。
人を癒す仕事をしたいと思っているのに、そもそも自分の人生がうまくいっていると感じられない。
そんなある日、「自分は幸せだ」と言いながら、心から幸せだと思えていない自分に気づいてしまいました。
お金もたいして稼げていないし、みんな結婚していくのに私は未だに一人・・・
結局NLPをやっても何やっても私は幸せになれない。
そんな考えが頭から離れなくなって、
感情の爆発が止まらなくなり、心が疲れ果ててしまって、家から出られなくなりました。
親からは、
「落ち着くまで家にいてもいいんだよ。」
「あなたはそのままでいいんだから。」
とありがたい言葉を言ってもらえたのですが、それを受け取る余裕もなくなっていて、
「家を出なきゃ・・・このままでは自分は終わってしまうのではないか・・・」という恐怖と、でも家をでるのも怖くて出られないという葛藤に苦しみ、
怒りがふつふつと湧いたり、涙が止まらなくなったり、恐怖で動けなくなったりして、
そんな日が続いたあるとき、
―「ああ、もう、すべて受け入れよう。」
とふと、思いました。
「自分が今こうなったのは仕方がない。」
と、抵抗するのをやめました。
もう、何もしなくていいんだ。
そう思った瞬間、ホッとしている自分に気がつきました。
それからは、親に誘われて散歩に行くぐらいで、あとは一日中家でぼーっとしていました。
そして、ときどき涙が止まらなくなったり、「生きていくって長いなぁ」と思ったり、そんな日を繰り返す中で、自分にだんだん余裕が生まれたんでしょうか。
私は、「無条件で親から愛されていたんだ」と、「あんたはそのままでいいんだから」というのは親の本心なんだって、初めて気づくことができました。
そんな言葉も届かなくなるくらい、自分を見放しかけていた自分。
人がいくら励ましてくれても、言葉をかけてくれても、
―自分が自分を信じられなければ届かない。
押し殺してきた感情で心がいっぱいになっていたら、その言葉が入るスペースもない。
それが、溜め込んだ感情を吐き出して、感情からのメッセージを受け取っていくことで、
ひとつひとつ整理されていき、ようやく愛情や、いろんな言葉が受け入れられるようになったんだと思います。
それからまた、NLPにもコースのアシスタントとして参加するまでに回復し、アティーシャからも、国際NLPの仲間からも、私がどんなに落ち込んでも、見守ってくれていて、いっぱい愛をもらっていたんだと気づくことができました。
いろんな人からの優しさや愛が受け取れるまで余裕を取り戻すことができたんです。
私は「鬱」で家をでられなくなってから2ヶ月強で外にでられるようになりました。
振り返ってみると、回復にはNLPやその他にも心の仕組みについていろいろ学んでいたことがとても役に立ったと思います。
―人は、必要なリソースをすでに持っている。(NLPの前提)©In Tuition