【NLPコラム】①意識の使い方 集中力を高める方法
こんにちは、NLPインスパイアーです。
昨日、通信制高校でメンタルコミュニケーションの授業を行ってきました!
テーマは、「集中力」
その授業の内容を一部ご紹介いたします。
■目次
1.集中力とは?
2.集中力を支える3つの柱
3.集中力を“今”に向ける「意識」の持ち方
┃1.集中力とは?
「集中力」とはよく聞く言葉ですが、実際にはどういったものでしょうか?
集中力とは、「一つの事柄に注意を集中して物事に取り組む能力。」(引用:Wikipedia)
周りの雑音や自身の雑念に影響されず、目の前のことだけに意識を向けられている状態のことをいいます。
仕事でも、プライベートでも、自分自身に普段どれくらい「集中力」があると思いますか?
そしてなぜ、「集中力」が必要なのでしょうか?
私たちが担当している通信制高校の授業では、eスポーツ学科でプロゲーマーを目指す学生たちに、メンタルコミュニケーションを伝えています。
試合に勝つためには、やはり「集中力」が必要とのこと。
注意散漫になると、コントローラーを操作する指先の動きが遅くなるとか。
では、どんな時に集中力が途切れるか?
こんな答えが返ってきました。
- ・イライラしているとき
- ・チームメイトに呆れているとき
- ・長時間座っていて、疲れているとき 等
そして、集中力が切れたときに、どう対処しているか?
- ・過去を振り返らない(今に切り替える)
- ・深呼吸する
- ・音楽を聴いてリラックスする
- ・ジョギングをして、翌日の試合のために切り替える 等
みんなそれぞれ、うまく対処しているようでした。
そして中には、
「集中力が切れたことはない」
「何もしなくても、自然と熱中している」といったような声もありました。
それはとても素晴らしいことです。
-考えなくても、“自然に”集中できている
これが、本来の「集中力」ですよね。
「集中力がない」人はいないわけです。
自分がやりたいことや好きなこと、興味があることに関しては誰もが、
自然と「集中力」を発揮しているのではないでしょうか。
「集中できない」状態というのは、
- ・イライラや不安を感じている
- ・心配事が頭から離れない
- ・人にどう思われるかと周りが気になる
- ・失敗するのが怖い
- ・取り組んでいることの意味が見出せない 等
ある意味、本来の目的とは別のところ-周囲の“雑音”や自身の“雑念”に集中してしまっているということ。
集中力とは、「今、意識がどこにフォーカスしているのか?」
ただ、これだけです。
┃2.集中力の3つの柱
そこで、集中力を支える3つの柱をご紹介します。
集中力のためには、“ただこれだけをすればいい”というものではありません。
集中力を保つためには、下記の「集中力のトライアングル」があると言われています。
(参考:https://re-sta.jp/how-to-heighten-concentration-5774)
- ■体
- ■意識
- ■無意識(潜在意識)
1.「体」について
睡眠をまったく取っていない、1~2時間しか寝ていないという状態では、
結局、どんなに強いマインドを持っていたとしても神経の働きとして、ひとつに集中するのは難しくなってくるでしょう。
あるいは同じ姿勢を長時間とっていたとしても、血流が止まり、どうしても体が動きたくなってくるかもしれません。
これは容易に想像できますね。
まずは体からのアプローチとして対処するには、食事・睡眠・運動等、まず基本的な生活リズムを整えることが始めてみましょう。
そして人はリラックスした状態のときに、パフォーマンスが最大化するといわれています。
リラックスする方法としては、呼吸法を学ぶのも、効果的な方法のひとつです。
仕事や勉強中にどうしても眠たくなってきた・・・。
そんな時にはストレッチで伸びしたり、立ち上がり体操するなど、それだけでも切り替えることができますね。
2.「意識」について
「意識」とは、ふだん、自分が気づいている自分です。
-自分が今、何を考えているのか?
思考や考えも、集中力に影響します。
- 「どうせまた負けるんだ…」
- 「なんでこんなことしないといけないんだ…」
- 「もっとちゃんとやってくれよ…」
- 「自分には無理だ…」
- 「私には自信がない…」等
仕事や試合中等、あなたがより創造的に物事に取り組む際に、これらの考えは役に立つでしょうか?
こういった考えがある間は、思考のエネルギーを心配や不安、相手の方にフォーカスし、
本来の目的に集中できないという状況を創り出してしまいます。
集中力を妨げている思考があれば、本来の目的にその思考が使えるように、意識のフォーカスを変える必要があります。
ネガティブな思考をポジティブに変える、これを意識的に変えていきます。
┃3.集中力を“今”に向ける「意識」の持ち方
そのための3つのステップと、それを引き出すための効果的な質問をご紹介します。
「今日、午後にあるプレゼン資料を作らないといけないのに、集中できない」
状態があるとします。
■目の前のタスクに集中できていない自分に気がついたら、下記の3つのステップで、自分自身に質問してみて、それを書き出してみてください。
1、止めているものをアウトプット
自分の中にあるネガティブな声をすべて書き出してください。
ここでは、自分の気持ちに正直に、すべて本音を吐き出すことが大切です。
質問例)
「(集中できないのは)自分の中の何が邪魔をしている?」
- →“自分にはできないんじゃないか”という不安
- →失敗したらどうしよう…
- →逃げ出したい、やりたくない…等
2、本来の目的を確認する
「本当はどうなりたい?どうしたい?」
「それができたら、さらに何が手に入る?」
※この質問を、抽象的な言葉になるまで問い続けてみてください。
(多くの場合、一言で表される 例:信頼・自由・豊かさ・楽しい等)
※この時、頭で考えるのではなく、自分の中の感覚を言葉で表現するということを心掛けてください。
※自分の中で、この感覚が得られたら最高!嬉しい、楽しい、ワクワクする!
そんな感覚やイメージになるまで、質問を続けてみてください。
(目を閉じながらイメージすると、やりやすいかもしれません。)
出てこなければ、無理に出さくてもOKです。あくまで自分の中の感覚に正直に従ってください。
質問例)
「本当はどうなりたい?どうしたい?」
→「プレゼンで成功したい」
→「周りを納得させたい」
「それ(プレゼンで成功して、周りを納得させる)ができたら、さらに何が手に入る?」
→「認めてもらえる」
→「提案が取り入れられて、新しいことに挑戦できる」
「それ(認めてもらえて、新しいことに挑戦できる)ができたら、さらに何が手に入る?」
→「嬉しい、自分に自信がつく」
→「新しいことにチャレンジして、成長できる」
「それ(自分に自信がついて、成長できる)ができたら、さらに何が手に入る?」
→「自分で自分のことが認められるようになる」
→「新しい知識や技術が身に付く」
「それ(自分のことを認めて、新しい知識や技術が身に付く)ができたら、さらに何が手に入る?」
→「新しい自分」
→「何でも前向きに取り組む自分」
「それ(新しい自分で何でも前向きに取り組む自分)ができたら、さらに何が手に入る?」
→「強さ」
→「優しく、穏やかに成長している」等
※上記は一例です。“もうここまで十分”というところまで、目的を深掘りすることで、心地の良い感覚になります。そしてこれが、自分自身の本来得たいもの、大切な価値観です。
3、解決志向の質問をする
上記で本来の目的まで引き出したら、解決志向の質問をしてください。
質問例)
本来の目的:「強さ」「優しく穏やかに成長している」
「そのために、何ができる?今、何をする必要がある?」
「その目的を得るために、(イライラする以外で)他にどんなやり方が効果的だろう?」
→目の前の資料を質のいいものに仕上げる
→資料を早く作成して、プレゼンの練習をする 等
このように、自分の本来の目的に気づくことで、今、目の前のことにどのように取り組むと自分の目的が得られるのか、意識を“今、ここ”、そして“解決志向”の方向に戻すことができます。
そこから出てくる解決のための行動は人それぞれです。
自分が本当にやりたいこと・得たいもののためには、人は自然に集中できるのですから、自身の雑念や周囲の雑音に振り回されずに、自分自身をその状態までもっていくことが、集中するためのひとつの方法になります。
┃まとめ
このように、自分の意識を変えるには、自分にどんな質問や、言葉かけをするかで、
意識のフォーカスを自分が創り出したい方向へと向けることができます。
最初、慣れるまでは1~3のステップを書き出すことをお勧めします。
これがセルフ「コーチング」であり、「自分と向き合う」、「感情をコントロールする」ということです。(慣れてくると、頭の中でこのプロセスを行い、瞬時に目の前のタスクに集中することができるようになりますよ)
次回は、集中力を支える3つの柱、「3.無意識(潜在意識)」についてお伝えしていきます!
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