NLPで人生を変える方法~KUMI編~第1話
「私が周りの人を守らなければ」
「それが自分の生きる意味なんだ」
子どもの頃の経験から、長い間そう思いこんでプレッシャーを背負っていた、ある40代女性。
彼女がアティーシャの「国際NLP」を受けることで、長年のプレッシャーを手放し、自分のやりたいことに時間とパワーを向けられるようになりました。
結果として、今は日常生活で当たり前のように「幸せ」を感じられています。
今回は、そんなクミの物語です。
はじまり ~はやく大人になりすぎた子ども時代~
ー子どもの頃から、人への甘え方がわからなくなってしまいました。
幼い頃に母親が病気で入院して、私はよそのお宅に預けられていました。
預け先が厳しい家庭で、虐待などがあったわけではないですが、養父母との距離はものすごくありましたし、幼いながらに迷惑をかけてはいけないという気持ちが強くありました。
その時から、人への甘え方がわからなくなってしまったんだと思います。
4歳くらいの頃、よそのお宅に遊びに行った時に、同い年の女の子が母親に対して普通に要求していて、母親の方もそれに喜んで対応していました。
子どもとしては、ごく普通の要求だと今なら思えるのですが、当時の自分は、そういうのは
「“わがまま”だから言ってはいけないんだ」
と強く思い込んでいたので、その風景を見たときは驚きました。
その時に「自分がいる環境が当たり前じゃないんだ」と気づいたように思います。
そんな背景もあって「一緒にいる弟を守らなければ」という思いはすごく大きかったです。
今振り返ると、ある意味「執着」に近かったなと。
それが大人になってからは、自分の子どもたちや、私が経営者として関わっている会社の社員を「守らなければ」ということへの「執着」へとつながっていきました。
体調不良に悩まされる日々
子供の頃から病気が多く、アレルギーがあったり胃が弱かったりと虚弱体質だったんですが、大人になってから振戦(ふるえ)の症状が出て、自分で自分の体がコントロールできなくなっていました。
そのせいで、携帯のボタンがうまく押せなかったり、フライパンも持てなかったり、起き上がることすらできない時も・・・。
病院でも見てもらったんですが、これは治るものではないと言われました。
本来であれば、もう少し年を重ねてから発症することが多いそうなのですが、
「いろんなものを守らなければ」というプレッシャーも関係していたのかもしれません。
それから2人の子どもを出産した後に、すい臓癌で「余命3ヶ月」と言われたことがありました。
当時、2歳と3歳の子どもたちには、なるべく不自由させないように中学生になるまでの服も買って、ある人に面倒を見てもらえるように、引越しまでしました。
結局、入院してみて癌じゃないとわかったんですが、もし私が死んでいたら、私が母親と離れた時と同じ状況で、自分の子どもたちと別れることになりかけたと思うと、子どもの頃の記憶がフラッシュバックして、それが辛く、これからは何があっても生きなければと思いました。
この出来事も、家族や社員を「守る」ということに対するプレッシャーにつながっていったように思います。