NLPで人生を変える方法~SHAZARAMI編~第5話
【 はじめての方は「NLPで人生を変える方法~SHAZARAMI編~第1話」よりご覧ください。】
喪中が明け、会社に戻ってきてすぐ、帰国前のアティーシャに会うことができました。
アティーシャからは、「彼には愛が必要だった」「愛と癒しの光を、6週間彼に送り続けなさい」と言われました。
また同時に、本当に悲しかったなかでふと、
「ここで、学んできたNLPを使わなくて、どこで使うんだ」
という考えが頭に浮かびました。
国際NLPのスキルの1つ「ゴールデンステージ」という、深い悲しみと執着を癒すワークは、国際NLPの中級「マスタープラクティショナーコース」で学ぶもので、ちょうど私自身、学び終えていた時期でした。
深い悲しみ、自分や父を責めてしまう気持ち・・・
そういった感情に対して、ワークを繰り返しました。
そうやって、悲しみの日々が続く中、父や残された母、父が死を選んだ場所にも光を送り続け、国際NLPのワークをやり続けたのです。
そんなあるとき・・・・・・
私の中で「大きな変化」が訪れたのを感じました。
ワークの最中で突然、父が天へと連れて行かれるイメージが浮かんできたのです。
イメージの中の父は、すでに物理的な体はなく、エネルギー体のようになっていて、他の存在に連れて行かれるように、上空へと浮かび上がっていきました。
それを見た時、私は「ああ、無事、元の場所に帰ったんだな」と感じました。
その翌日から、毎日止まらなかった涙がぴたりと止まって、数週間振りに、自分の中にエネルギーが湧いたのを感じました。ワークを毎日続け、涙が止まったのは、父の死から2週間程経った頃だったと思います。
1か月後には、すっかり元の自分自身、人と笑いあえる日常を取り戻していました。
その後もアティーシャのNLPコースなど、クリーンアップ(癒しのプロセス)をするチャンスがある度に父とのことについて取り組んできました。
父が亡くなって1年半位はまだ、思い出しては夜にときどき涙することはありましたが、3年ほど経った今では、父の選択を、ただ受け入れることが出来るようになりました。
父の葬式のとき、
「何で生きなかったんだ」と泣き崩れる人や
「死ぬなんて逃げだ」と言う人もいました。
でも、それもひとつのものの見方に過ぎなくて、父が死を選んだ本当の理由は、本人にしかわかりません。
いくら周りが生かそうと頑張ったとしても、最後は本人が決めること。
私に出来る事は、父の選択をただ、受け入れるだけ。
なぜなら、私は父を愛しているから。
父が、私の父で本当によかったと思います。
前は一番に自分や父を責めてしまっていた私が、心からそう、思えるようになったんです。
父が自ら命を絶った事実は、確かに悲しい出来事だし、とても残念なことです。
それでも、私は父を愛していたし、父も私を愛していました。
その愛に気づくことができた今、改めて父の死を考えた時、そこにはもう愛の感覚しかありません。
私が流す涙は、「悲しみ」の涙から、「愛」の涙に変わりました。
今回お父さんの魂は、ここで、この生を終える事を選択した。
そしてそれを終えた今、物理的な体を離れて、愛の存在として元の場所にいる。
今はそんな風に感じています。
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