誰かが望む自分を演じていた。NLPで自分の感覚を取り戻す「NLPで人生を変える方法」HAPPY編 第5話
【 はじめての方は「NLPで人生を変える方法~HAPPY編~第1話」よりご覧ください。】
転機3 〜五感を使って生きることの意味を知った〜
退職後にたまたま繋がったご縁から、岡山のとある会社で働きながら、フリーのセラピストとしてNLPセッションを始めました。
ところが、始めたばかりでお金をいただきながら人にセッションをするのがプレッシャーだったのと、もう一つの仕事もトラブルが重なり、仕事がだんだん辛く感じられるようになっていました。
自分が本当は何をしたいのか、よくわからなくなっていました。
そんなある時。
とある人から「仕事楽しい?」
と聞かれ、
「楽しいです!」と即答した直後、号泣してしまったんです。
その瞬間、その人から「それはウソでしょ」と言われました。
一瞬、抵抗を感じましたがその直後、
「確かに、ウソやわ」
と、感じている自分がいました。
仕事が本当に楽しいと思っていたなら号泣するはずなんてない。
私は「自分で選んだ仕事なんだから楽しいと思わなければいけない」と思っていただけなんだと、その時気がつきました。
そのことに気づいた時、涙が止まりませんでした。
五感を麻痺させて、誰かの望む自分を演じていたことに気づいた
またこの頃、時々気になっていることがありました。
それは、五感がどんどん感じられなくなっていっている感覚。
自分が生きている実感がよくわからなくなるような、体全体が薄い膜のようなもので覆われて、
ものがよく“見えない” “聞こえない” “感じられない”というような、不思議な感覚。
時々気にはなりつつも、生きていく上で困ることではなかったので、そのままにしていました。
ですが、「自分にウソをついてきた」ことに気がついた時、
自分は「これまで五感を使ってこなかった」ことにも気がつきました。
例えば何か料理を食べた時、美味しい?って聞かれても、自分が美味しいかどうかじゃなくて、一緒にいる相手が何て答えるかを聞いてから相手に合わせて答えていたり、
絵画を見に行って、どの絵が好き?って聞かれても、
自分が好きか嫌いかじゃなくて、一緒にいる人が喜びそうな答えを探していたり。
自分の五感じゃなくて、相手が喜びそうな答え、波風が立たなさそうな答えを「頭で考えていた」ことに気がつきました。
そして、頭ばかり使って五感をほとんど使ってなかったから、感覚が麻痺していってたんだな、と。
このとき、
「自分がどう感じるかより、周りがどう見ているか」ばかり気にしていた自分に気づくことができ、
「もっと、自分の気持ちや感覚を大切にしていいんだ」と思うようになりました。
アティーシャが言ってた、「頭ばかりじゃなくて五感を使って生きるといいよ」って、こういう意味だったんだと気づきました。
―あなたはどのくらい、五感を楽しんでいますか?